産業カウンセラーの役割
基本に返って
私の所属している日本産業カウンセラー協会が定義している産業カウンセリングの目的は
産業組織で働く人びとの人間的成長を援助することを目的とする。人生のさまざまな局面で問題に直面している人が、「問題解決へのプロセスを通して自立・自律的に生きていけるようになること」を目指すとあります。
したがって産業カウンセリングは、不平不満の解消や一時的な不適応の解決を図るだけに主眼があるのではなく、働く人の生涯にわたる成長過程を通してその人なりに機能できるように、さまざまな問題解決や意思決定の能力を発達させることを援助する過程である。
産業カウンセリングの対象
働く人々とその家族を対象とします。従業員だけでなく、経営者も対象としています。双方のよりよい共同の懸け橋として組織の発展に貢献することも産業カウンセラーの社会的役割になっています。
また、現に働いている人だけではなく、働くことを求めている人にも進路指導や職業選択などの援助を行います。
対象とする事項については
職場生活の中で惹起されるメンタルヘルス問題、職場における人間関係の改善、キャリア開発・形成に間する問題、職場のいじめなのどの問題、加えて社会生活で直面する家族、地域、経済、健康などの諸問題を対象とします。
常にこのことを肝に銘じて取り組んて行きたいと思っています。