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発達障害の相談室での支援
相談の際の留意事項についてまとめました。
1 どんなことに困っているのかを把握する。
仕事が長続きしない、仕事でミスが多い、なかなか仕事が決まらない
自分だけ孤立している、攻撃的になる、スケジュール管理が苦手
マネジメントが苦手、威圧的にされると怖い
自分では原因が分かりません。困ったことの整理ができていない場合があります。発達障害を問題にするのかではなく、何に困っているかに焦点をあてて面談をすすめることが良いと思います。
2 問題の背景にある行動様式を見極める。
話を聞いているうちに、行動や、思考パターンなどからよく相談者を見極めてください。子供の頃の話や学生時代の話を聞くことでその特性が分かる場合もあります。
専門的な支援機関につないだり、求職者の場合はキャリアコンサルタントの支援を受けるのもよいでしょう。カウンセラーは支援できる範囲を知り、一人で抱え込まないことも大切です。
3 面談の態度や姿勢を観察する
会話の時に目線が合わない、細かく書いてきたことを話す、それぞれ特性が現れます。話の内容と表情が一致しない、体のどこかを常に動かしている、触っている、怒ってような話し方をする。
態度や行動を細かく観察するとクライアントの特性が見えてきます。怒っているような話し方の時は、怒っていますかと聞いてもよいです。
4 傾聴や共感が逆効果になることも
クライアントにはカウンセリングの基本の傾聴が通用しないこともあります。話がバラバラでまとまらず、カウンセラーが混乱することもよくあります。
確認と理解を織り交ぜながらゆっくり進めていくと良いでしょう。
5 自己客観視を意識する
発達障害者の職場では、自己と他者における認知の違いが問題を引き起こします。他者から見えている自分と自分自身との間に大きな開きがあるわけです。
そのギャップがコミュニケーションにも表れ意思疎通できずに、空気が読めない人と言われ孤立してしまうのです。
クライアントが自己を客観的に認知できることを目的に支援できるようにすることが必要です。話をしながら気づいてもらうことも大切です。
留意点について話しましたが、参考にしてくださいね。