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伝え返し

カウンセリングの技法についてお話します、重要かつ基本にもなる伝え返しです。

これもカウンセリングの技法ですが、相手の話したポイントをついて、それを相手に投げかけるのです。

「私はあなたのことをこういうふうに理解しましたが、私の理解で間違えないでしょうか」と確認する気持ちを込めて、復唱するのです。

この伝え返しは単なるオウム返しではなく、相手の言いたいことを捉えてそのポイントを伝え返すのです。これは相手の言葉をそのとおり繰り返すのではなく、自分の受けた思いを正しく伝えることです。

注意点は、相手の言葉の枝葉末節は切り捨てて、要点をまとめて繰り返すのです。

そうすると相手も聴いてくれているのだなとの思いが湧くわけです。

 

もし相手がたくさんしゃべって何をいっているのだかわからなくなったら

「おっしゃりたいことを一言で言うとどうなるでしょうか」

相手はもう一度よく考えるので、自然と自己理解が進むのです。

ある程度相手が話したら、一度遮ってでも、要約を入れることをお薦めします。

ここまで聴いてきて、こういう理解でよろしいですかと問うのです。良いよ言うことになれば続けてもらうのです。こうすることで相手も聴いてもらって理解してくれているんだと思い、リレーションが作られるわけです。

 

相手は段々とカウンセラーと話しているのではなく、自分自身と対話しているかのように感じてきます。カウンセラーはこの場合は、鏡の役割を演じているのです。

この伝え返しは、言葉を繰り返していれば良いわけでもなく、心を繰り返さなければならない。声のトーンが重要です。クライアントが嬉しそうに甲高い声なら、そのように。悲しければ悲しそうに、そういう心境で臨むことが肝要です。

 

簡単に説明しましたが、すぐに実行することは難しいですよね、練習あるのみです。